2012/11/10

災害廃棄物の試験搬入見学会

08:30から戸室リサイクルプラザにて災害瓦礫の試験搬入見学会へ行って来ました。あの山奥に08:30ですか、な設定です。

戸室リサイクルプラザ前にスペースが設けられ、搬入したプレコンパックの開封セレモニーです。
搬入されたプレコンパックのサンプル

コレを開封し広げて見せています。何の意味があるのかは不明ですが。
開封し広げられた災害廃棄物

毎回思うのですが当初、震災瓦礫と呼んでいたものがナゼに災害廃棄物と言い換えられるのかも疑問に思います。

さて、コレを測定します。空間線量ですが‥
職員が空間線量を測定中

6区画に仕切られた中からサンプルを採取し放射性物質の含有量を測定するそうです。セシウムのみの様ですが。
サンプリングの様子

その後埋立場へマイクロバスで移動し見学です。普通の一般ゴミと何ら変わる事無く処理されます。
埋立作業の様子

その後、戸室リサイクルプラザへ戻り廃棄物総合対策審議会の傍聴へ出席して来ました。
最初に搬入した廃棄物が搬出される時の様子をDVDで上映していました。いきなり「何なんですか?」ですね。搬出の時のコンテナ周りの空間線量測るとか。
審議会の前のDVD上映

こんな調子ですから肝心の審議会もまぁそんなもの。司会の方がベクレルとシーベルトの違いについて前フリすると、それに答える形で説明がなされました。その後、その他にご質問、ご意見等は?の問いかけの数秒後「では意見も出尽くした様ですので」と審議会を締めにかかる始末。コレには審議会のメンバーからも失笑が漏れていましたが、その後の進行も筋書き通り。各委員からは「安全が確認され安心して受入れに入れる。早期に受入れを」と言った意見が出てめでたしめでたし。「ナゼ金沢まで搬送する必要性があるのか?」と言った問いも出ましたがコレも「金沢しか余裕のある埋立場が無い」との答えを引き出すための筋書き通り。東北には他県のあるいは地元の不燃瓦礫を利用して防潮堤を建設したい、との声が出ているにも関わらず国はそれを推進せず補助金を出さないとの回答をしている。不燃瓦礫が埋立行きから外れれば漁具漁網は十分地元の処理範疇に入るわけで、その分復興費も地元に落ちる事になります。そう言った策を全て取っ払って受入れありきで国も自治体も動いている。このような対応でどうやって市民の不信感を払拭出来るのでしょう?

安全を確認出来たと言うが何をもって安全なのか?国際基準に則ってと言うが、何かあった場合「国際基準」がその補償をしてくれるのでしょうか?安全とはあくまでも過去の事例からの推察に過ぎません。たかだか40数年の原発の歴史で安全を確保とは甚だナンセンス。核については人類はまだ何も知らない、何もコントロール出来ていない段階なのです。安全などとはおこがましい話です。最低でも「何かある」事を想定し補償する制度を整備し財源を確保し備える、それを提示する事で初めて「ほんの少しの安心」を得られる程度です。そう言った議論も一切無しに「受入れ」に突っ走る行政に、過去の公害問題から何も学んでいない現状を見て取れます。また我々国民もそう言った公害問題・薬害問題を他人事として捉えて来たツケがここに噴出している様に思えました。お隣、富山ではイタイイタイ病というカドミュウムによる深刻な汚染問題が過去に発生しており、未だ除染が済んでいない箇所が存在していると言うのに。そう、カドミュウムの様な非放射性の重金属ですら除染は困難であり「移染でしかない」と言われていたにもかかわらず‥

今日はあくまでも「傍聴会」であり意見を言う場は与えられませんでした。このまま、市民不在のまま金沢市は受入れに盲進するのでしょうか?

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