前回は市民側の問題点について書いたので今回は金沢市当局側を、ってほとんど全部だなぁ。
まず、市民側に言えた事がそんぐりそのまま金沢市側にも言える、いや上回ってる。市民と議論・対話すると言った市長の冒頭の挨拶はなんだったのだろう。市民側から出される質問・要望等は全て端的に言えば却下なのだから。せいぜい受入れ前の瓦礫の線量測定を月1からもっと短周期でやってくれとか埋立場の空間線量率の測定間隔を縮めるなどの処置について受入れが決まってから検討すると返答したくらいだし。
1.受入れ瓦礫のサンプリング調査をもっと多地点で大量に実施する。
2.フレコンバックではなく最低でも放射性物質用のドラム缶を使用する。
3.受入れ後の汚染発生時を想定した法整備をし、責任の所在を明確にする。
これら、私が最低限必要と考えた物は全て一笑に付されました。彼らは話し合いをすると言いながらそのテーブルには何も用意しなかったわけだ。コレは極めて失礼な話、客人を招いておきながら振る舞う物を何一つ用意しなかったんだから、非常識と言われてもしょうがなくない?
その他
Q.埋立場でフレコンバックが破れて浸出水が河川を汚染するのではないのか
A.フレコンバックは日光のもとでは確かに劣化もするが埋めてしまえば劣化もしないし破れる事はまず無いと思いますよ
‥あなたの感想を聞いてなんかいません。思いますよ、って何なんですか?劣化は紫外線ばかりではないですよ。石油製品は皆、加水分解しますよ。
Q.フレコンバックが万一破れたらやはり浸出水が河川に流れ込むのでは?
A.そのために覆土を通常の倍である1mにしてあります。粘土質を使いますので吸着され地下水へ漏れだす等はまず無いと思いますよ。
‥重ねて、思いますよと来ました。土の種類によってセシウムの吸着率は違って来るだろうし、実際どれだけ吸着されるのか。明確にはなっていませんよね。バグフィルターで気化したセシウムが全て除去出来ると言う考え方と同質。実際には分かっていない物を、さも分かり切っているという方向に誘導している。
Q.全量測定しているワケではないのでスポット的に高線量の瓦礫が混入しているかも知れない。その際にはやはり高濃度の浸出水が地層を汚染するだろう
A.遮水シートを斜面に施行してあるため、たとえ浸出水が出たとしても地層に侵出する事は無い
‥地震や水害で斜面の崩壊や地割れが発生する事をまるまる忘れている。いや、忘れたフリ?
そして相も変わらず「被災地の強い要望のもと国からの要請で受入れを検討している。対応は県と密に連携しながら取っている。」だそうです。金沢市は一切責任を取るつもりは無く国や県に押し付けつつ逃げている。そんなところで逃げ切れたとしても一旦事が起きてしまえば国や県が責任など取るはずも無い。結局市民が泣きを見るだけ。
最後に福島から避難され、金沢に骨を埋める覚悟のAさんから市に対して国から出ている資料への苦言が呈された。
災害瓦礫の量について「岩手県:約395万t(約9年分)」「宮城県:約1,200万t(約15年分)」と書かれており、その下に細かい文字で「※各県において1年で排出される一般廃棄物との比較」と有ります。勘のいい人ならピンときたでしょう。10倍以上の量の産業廃棄物がその数字に関与していないのです。単純計算すると岩手県は約1年分、宮城県は1年半分でしかない。もちろん余力を使ってだからこんなに短くはならない。それにしてもこの数字が与えるものは大きい。一気に現地での処理に拍車がかかるであろう。コレを金沢市として国に提言して欲しいとのお話だったがあえなく却下。どうしても責任の所在を不明にしたいらしい。←マヂだよ!当然補償など考えてもいない。
どうだろう、ここまでで。信頼するに値するだろうか?安心して行政をまかせられるのか?市民と同じ方向を向いていると言えるのであろうか?甚だ疑問だなぁ‥
結論
今の状況のまま受入れが検討されるのであれば、瓦礫の汚染度がどうであれ、市民と同じ方向を向こうとしない、話し合いのための材料すら持ち寄らない金沢市は信頼するに値しない。よって、今後も瓦礫受入反対の姿勢を貫く。以上。
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