本日(9/9)開催のガレキ受け入れに関する市民説明会に参加して来た。
開始から7時間半に渡る長丁場だったが最後まで沢山の方が残って話を聞いた。
で、率直な感想と言うか総括と言うか、とにかく環境省も金沢市も地域住民を納得・安心させる気なんか無いだろ?って事。
何かと言えば「金沢市民の皆さんに安心して頂いて、理解頂いた上で進めて参りたい」などと仰るのだが、じゃあ安心させるための、納得するための材料は?と言うと何も用意して来ていないのだから。終止話は平行線を辿るのみ、コレじゃ双方ともに実りある話し合いなど出来る訳も無い。
先ず環境省の話。
1.金沢市に受入をお願いする瓦礫は国際的なクリアランスレベルとしての100Bq/kgを下回る物であり一般ゴミである。
2.今回広域処理をお願いする瓦礫は特措法で広域処理を認められた8000Bq/kgのさらに80分の1以下であり安全である。
との論法だが、ここでズルい言い回しをしている。
1.で一般ゴミだと思わせておいて、2.では広域処理をする理由として放射能瓦礫の処理方法を定めた特措法に基づき処理を進めるとしている点がそれ。
一般ゴミだから安全だと言っておきながら広域処理の根拠は放射能瓦礫扱い?それで、実測値は一般廃棄物レベルだから一般廃棄物と同じ埋め立て方法でOK?非常にズルいやり方と言わざるを得ない。
こんなゴマカシで本当に市民を納得させる気があるのか?
そして、万が一実害が発生した場合、国が補償するのか?その法整備は出来ているのか?の質問には、風評被害については真摯に検討し対策を取りたいと意図的にピントをずらして回答。なぜ「意図的に」と断言したかと言うと、質問者が「そうじゃない。実害が発生した場合の事だ。今法整備が成されていないのであれば発生した時点で補償のための法整備が成されるのか?その場合過去に遡り被害を補償・補填するのか?」との再三の問いかけに対し、司会から「環境省の担当者は時間ですのでコレを最後の回答とさせて頂きます」と言った後の回答で「実害に関しましては私は答える権限もございませんのでこの場では申せません」とその場を去ったからである。
見事だ!「持ち帰り、省内で法整備の検討を致します」はおろか「責任者へ報告します」との言質すら取らせていない。見事としか言いようの無い逃げ足である。理解を求めようとしている市民に対してこの対応では、意図的ではない等と言うのは通らない。
つまり、国(環境省)はこの広域処理に於いて風評、実害が発生しても何ら責任を取る物ではないと明言したに等しい。これで安心しろとはどの口が言うのだろうか?
少々長くなったので、金沢市の対応については「その2」で書こうと思う。
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